2015年7月13日

森まゆみさん 新刊『「谷根千」地図で時間旅行』 (晶文社)刊行を記念 【不忍通り、いま、むかし】

森まゆみさんの新刊『「谷根千」地図で時間旅行』 (晶文社)の刊行を記念して森さんのお話を聞く会を開きます。



今回のテーマは【不忍通り、いま、むかし】。往来堂がある不忍通りは、本郷台地と上野の山の間をぬけ、「谷根千」の中心をつらぬく、地域にとってたいへん重要な通りです。

江戸時代は根津遊廓の仲通りであり、明治の終わりに団子坂から先が伸張され、そこに都電が通るようになりました。

不忍通りに焦点をあてて眺めると、江戸から現代までの、町の変遷が手に取るようにわかります。本に収録できなかった地図、写真をたくさん見せながら、不忍通りを時間旅行してみましょう。

◆日時
 2015年8月9日(日) 15:00~16:30(会場14:30)

◆場所
 文京区 汐見地域活動センター 会議室A 地下鉄千駄木駅団子坂口より団子坂をのぼり「団子坂上」信号を右へ 徒歩約5分

◆定員
 40名さままで(先着順で受け付けいたします)

◆ご参加方法
7月17日に発売される『「谷根千」地図で時間旅行』 (晶文社)を往来堂書店でお買い上げの際、往来堂書店の店頭にてお申し付け下さい。その際当日の資料代として1000円を申し受けます。
また遠方にお住いでご参加希望の方は電話・メールにてお申込み下さい。新刊を発送いたしますので、恐れ入りますが書籍代1944円+配送料500円+資料代1000円=3444円をお振り込み下さい。お振り込み確認の時点で受付け完了とさせていただきます。(振込先は最初にお申込みの際、お知らせいたします)

◆本の内容
本郷台地の加賀、水戸屋敷は東大へ。坂を下れば、根津の遊廓に。広大な上野・寛永寺は、明治になると上野公園へ。今も辿れる諏方明神の道、岩槻街道、中山道。かつて不忍通りには都電が走り、谷中銀座、安八百屋通りは人で賑わった。
約25年間地域雑誌「谷根千」をつくってきた著者が、江戸から現代まで、谷根千が描かれた地図を追いながら、この地域の変遷を辿る。
また、上野の博覧会の思い出を語る人、関東大震災、戦災を語る人、たくさんの人が町に暮らしていた。その古老たちが描いた地図、聞き取り地図も多数収録。

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【目次】

1 地図でみる谷根千
正保年間江戸絵図
寛文五枚図
江戸方角安見図鑑
享保元年分道江戸大絵図  …etc.

2 谷根千手づくり地図
森鴎外「雁」を歩く
一葉の住んだ町完全踏査
芸人と芸術家のまち
駒込千駄木林町の地図   …etc.

3 家族の地図、なりわいの地図
商店街の町並み
大正時代の学校界隈
母の出会った浅草の空襲   …etc.


◇森まゆみ(もり・まゆみ)
1954年、東京の歯医者の家に生まれる。鯉やカエルの解剖いらい、医業を継ぐことを断念、政治学を学ぶも就職口なし。PR会社に潜り込み、出版社でどうにか編集を覚え、1984年、仲間と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊して、聞き書き三昧の25年、記憶を記録に替えてきた。地域を歩き話を聞く中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『路地の匂い 町の音』『抱きしめる、東京』(ポプラ文庫)、『鷗外の坂』(中公文庫、芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(新潮文庫)、『千駄木の漱石』(筑摩書房)、『「青鞜」の冒険』(平凡社、紫式部文学賞受賞)、中島岳志との共著『帝都の事件を歩く』(亜紀書房)など、作品を続々と世に送り出している。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3646

主催:谷根千往来研究会
後援:晶文社、千駄木往来堂書店

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